先日、今年4月に開催されていたスペインのGB350カスタム投票コンテストについて紹介したが、今回新たにフランス「Wheels and Waves(ホイール&ウェイブス)」で、全ヨーロッパから代表が揃う「Hondacustoms.com ヨーロッパ コンテスト」が開催。スペイン代表のほか、7か国からそれぞれアイデアを尽くしたマシンがエントリーしている。今回はイギリス代表の2台のうち「Silver Bullet(シルバーブレット)」を紹介したい。

アルミ叩き出しロケットカウル&タンクで正統派カフェレーサーに

毎年初夏、フランス南部・ビアリッツで開催されるバイクとサーフィン、ライフスタイルの祭典「Wheels and Waves」。世界中からサーファー&ライダーが集うこの祭りでは、例年ホンダEUによってカスタムコンテストが開催されている。2025年のテーマに選ばれたのは「GB350/S」。シンプルなGBだけに自由度も非常に高く、奇想天外なマシンが7か国からエントリーした。

イギリス・ファーナムホンダが手掛けた「Silver Bullet」

GB350Sをベースに、「正真正銘のブリティッシュカフェレーサー」を目指して製作されている。

今回紹介するのはイギリスのショップ「Farnham Honda」が手掛けたマシン。コンセプトは「正真正銘のブリティッシュ・カフェレーサー」といい、その名もシルバーブレットだ。まず目を惹くのは美しいスリムなロケットカウル、そして同質感のタンク、シートカウル。これらの外装パーツはワンオフのアルミ成形であり、フレームやエンジンといった基本構成は純正同様にもかかわらず、低く構えたカフェスタイルを完全に実現している。ハンドルはクリップオンのセパレート、ステップはモリワキ製バックステップキットを組んでおり、見た目通りのスパルタンなポジション。フェンダーレスキット、サイレンサーはヨシムラで、定番パーツを揃えつつも独創的なスタイリングだ。更にタイヤはピレリ・ディアブロスーパーバイクを装備。WSBK選手権のオフィシャル採用となるハイグリップスリックタイヤで、公道走行はできないモデル。

外見はスタイリッシュでファッショナブルなカフェスタイルながら、ディテールを見れば見るほど走行性能に気を抜かない美しさがあるシルバーブレット。GB350Sレーサーのひとつの回答といっていいだろう。

最も目を惹くのは低く長いロケットカウル。アルミ製のワンオフ。

タンク、シングルシートもアルミ製とし、全体の調和を狙う。サイドカバーが純正なのもステキ。

フレーム、パワーユニットは純正まま。サイレンサーはヨシムラGPマグナムを装着。

バックステップキットはモリワキ製で、正調のレーサーカスタムだ。

ハンドルはトップブリッジ下にレイアウトされたセパレート。メーターはそのまま。

そしてタイヤはスリックのピレリ・ディアブロスーパーバイク。本気の足となっている。

Wheels and Wavesとは?

「Wheels And Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス)」は2012年から南フランスのビアリッツで開催されている、サーフィンとカスタムバイク、そしてライフスタイルをテーマとしたイベントだ。2025年の開催は6月11日から6月15日までの4日間で、サーフィンやスケートボードの競技、バイクによるスプリントレースやフラットトラックレースが大々的に行われ、ファッションやアート関連の出展も盛り上がり、流行の発信地としても注目されている。

欧州中のビルダーが揃うコンテストも開催。今年は7か国11台がエントリーした。

昨年のテーマはCL500。トルコのショップが仕上げたマシンが最優秀となった。

Wheels and Waves
https://wheels-and-waves.com/(海外サイト)

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情報提供元 [ Honda EU(海外サイト) ]

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