【読谷】読谷村親志で米軍ヘリからパラシュートで投下されたトレーラーの下敷きになり、当時小学5年生だった棚原隆子さんが亡くなった事件から11日で60年となった。「友達が亡くなるなんて思わなかった」。同級生で友人だった山川宗盛さん(70)は事故直後の様子を鮮明に記憶している。

 1965年6月11日夕方、学校から帰宅した隆子さんはトレーラーが落ちてくるのを自宅から見た。逃げようとして家の外に出た瞬間、下敷きになった。

 いきなり「ドスン」と大きな音がした。隆子さんの家から程近い自宅で父と談笑していた山川さん。何事かと外に出てみると数十メートル先で大人たちが集まっていた。

 「大人たちがみんな慌てていた。大変なことが起きているんだと思った」。現場に近づくと、...