会見を行う横山和夫騎手=栗東トレーニングセンター(撮影・安部光翁)
(宝塚記念、2025年6月15日 15:40、GI、阪神11R、芝・右2200m)
宝塚記念(15日、阪神、GⅠ、芝2200メートル)に向け、ベラジオオペラ(栗東・上村洋行厩舎、牡5歳)に騎乗する横山和生騎手が11日、共同会見に臨んだ。
──最終追い切りに騎乗した感触は
「前2頭に先行してもらって、やっていることはいつもと変わりない追い切りの内容でした。ここまで馬場が悪いなかで調教に乗ったのは今回が初めてだと思うので、そのあたりがゴール板を過ぎてからの雰囲気や、いつもより止まるのが早かったなとかは感じられましたが、相変わらず折り合いの良さと反応の鋭さは確認できました。内容としては良かったと思います」
──大阪杯の前と比べると
「最終追い切りだけという点では、馬場のコンディションが違いすぎて比較がつきづらいのが本音ですが、そんなに気になるところは今回はなく来られたのかと思います。順調に来てくれたのが何よりだと思います」
──前走の大阪杯はレコード勝ち
「スタートも上手に決まりましたし、流れやそのへんもしっかり読めていたレースで、ベラジオオペラともしっかり呼吸を合わせて勝てたレースだと思います。レコードというのはある程度、逃げ馬が作り出す流れで変わってくるので、もちろんすごいことはすごいけど、レコードだからすごいというより、しっかりいい内容で勝ち切ってくれたのが良かったと思います」
──前につけたり前走のように差したり、いろいろな競馬をしている
「僕は日本ダービーから初めて乗せていただきましたが、それ以前の競馬も見ていて本当にいろんなスタイルの競馬ができている馬だなと思っています。今回、前走の大阪杯が生かせるかなと思っています」
──改めてこの馬のストロングポイントは
「スタートセンスの良さと道中の操縦性の良さは、本当に素晴らしいと思っています」
──道悪馬場への適性は
「極端にマイナスに出ることはないと思いますが、雨が降ったからこの子にとってすごく良くなるかというとそうでもないのかなと思います。阪神も(開催)2週目ですし、みんな同じ条件なので、頑張ってほしいなと思います」
──2200メートルの距離ではまだ勝てていない
「乗り方ひとつだと思っています。正直、2000メートルでも乗り方ひとつだと思っていますし、勝ち切るとなるとそこはレースごとの流れやそういうものに深く関わってくるものだと思います。うまくエスコートしたいです」
──ファン投票1位で春のグランプリに臨む心境は
「すごく幸せなことだと思っています。本当にジョッキー冥利に尽きますし、何よりベラジオオペラとまたGⅠの舞台で一緒に走れると思うと、とても今から楽しみです。いい内容で走って、そこにいい結果もついてくればと思っています」