根羽村の茶臼山湖畔に”白い塊”続々 モリアオガエルの産卵、一気にピークに

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水の上に張り出した木の上についたモリアオガエルの卵塊

 根羽村の茶臼山高原にある茶臼山湖畔(標高1200メートル)で11日、雨の中、水の上に張り出した木の枝や草の先にモリアオガエルが数匹集まり、ソフトボールほどの大きさの卵塊を作って産卵する様子が見られた。

 県版レッドリストで準絶滅危惧種のモリアオガエルは、水中でなく水面上の枝などに産卵する習性がある。産卵は、雨や霧で湿度の高い夜間に盛んに行われ、ペアになった雌雄が草木に移り、雌が出した粘液を後ろ脚で泡立てながら、3時間ほどかけて400~500個の卵を産む。ペア以外の雄が「横入り」し、複数で抱接(ほうせつ)することもある。

 近くのカエル館・茶臼山高原両生類研究所の熊谷聖秀所長(75)によると、今年は6日に卵塊2個を確認。関東甲信が梅雨入りした10日からの2日間で40個ほどに増えた。一帯では例年、6月末までに100個ほどの卵塊が確認できるという。熊谷所長は「梅雨を待っていたように一気に産卵が始まった。この光景が見られるので雨が嫌いにならない」と話していた。

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