女優、今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・0=土曜は振り返り)。国民的キャラクター「アンパンマン」を生んだ漫画家、やなせたかしさんと小松暢(のぶ)さん夫妻をモデルに、今田演じる若松のぶと北村匠海が演じる柳井嵩の2人が人生の荒波を乗り越え、アンパンマンを誕生させるまでをフィクションで描く作品だ。公式インスタグラムが11日更新され、陸軍の福岡・小倉連隊で、何かにつけ嵩を助ける上等兵・八木信之介(妻夫木聡)が、自分はなぜ幹部候補生試験を受けないのかを嵩に明かすシーンの画像が投稿された。 4l296p
★以下ネタバレあり 2x5g2v
放送では、昭和17(1942)年。初年兵で何かとトロく、殴られてばかりの嵩に、八木はさりげなく助け舟を出したり、厳しく命令するような形をとりながらも、少しでも生きやすくなるよう先回りして道を整える。
幹部候補生試験を受けられるようになった嵩が、試験前夜に厩舎(きゅうしゃ)の不寝番で眠る失態を犯してしまった際にも、八木が内務班班長の神野万蔵(奥野瑛太)に受験できるように頼んだことで、晴れて乙幹(乙種幹部候補生)に合格。嵩は古兵から理不尽に殴られることを免れることができるようになった。
嵩が八木に受験できたことの礼をいうと、八木は「さあ、知らんな」。そして「浮かれてるな。下士官になれるのがうれしいか」。これを聞いた嵩が「うれしいというより、自分のようなものがうかって、驚いております」というと、八木は「めでたい男だな」とあきれたように言い返す。
嵩は大学卒のインテリと噂され、4年以上も軍にいる八木が、なぜ幹部候補生試験を受けないのかという疑問を、八木本人にぶつける。
八木は「俺はこんなところで偉くなるより、一日も早くシャバに戻りたい。だから、ささやかに抵抗している。ただ、それだけだ」。そして、「お前、今夜も不寝番だったな。いびきかいて馬にけとばされるなよ」と軽口をたたく、といったシーンが描かれた。
フォロワーからは「八木さんはこのままでは嵩は生きていけないって思って、密かに助け舟をだしてるんだろうけど、幹部にならないのは、毎年初年兵の面倒を見て、こういう若者を助けたいからなのかな」「嵩くん、八木上等兵にその質問ができるのはある意味、貴方は大物かと。先ずは合格おめでとう!!」「ブッキー(八木役の妻夫木)も次郎さん(のぶの夫)もこの戦争の行く末を見通していますね。シャバに戻りたいってはっきり言える強さを持っている人だな」「八木さん、洞察力と行動力のある人」といった声があがっている。