
兵庫県尼崎市で、認知症を患う70~90代の女性3人を老人ホームとは別の集合住宅の一室内で施錠して監禁したとして、老人ホーム経営者の女が逮捕されました。 2z5456
■マンションの部屋に木製の扉…容疑者「利用者の安全性を考えて指示した」 5b3l2d
監禁で逮捕されたのは、兵庫県尼崎市で老人ホームなどを運営する「マーテル」の社長、西田幸子容疑者(61)です。
西田容疑者は、4月16日午後4時10分ごろから18日午後7時40分ごろまでの間、施設を利用する79~90歳の女性3人が兵庫県尼崎市の集合住宅の一室から無断で外出しないよう施錠し、室内に閉じこめた疑いがもたれています。
警察によりますと、付近の住民から「高齢女性が『助けてください』と叫んでいる」と通報があり、警察が駆けつけたところ、部屋の中に木製の扉が設置された上で施錠された状態で、警察官が鍵を開けて、3人は保護されました。いずれも、健康状態に問題はないということです。
西田容疑者は警察の調べに対し、「利用者3人がここに監禁状態であったことは間違いありません。利用者の安全性を考えて、従業員に鍵をかけるよう指示していました」と話しているということです。
■定期的に弁当を職員が届けるも…部屋には職員の常駐せず、届け出なし b1i2y
保護された3人はいずれも認知症が進行し、今年3月ごろ、西田容疑者が経営する老人ホームに入所する契約を結んでいました。西田容疑者は複数の施設を経営していますが、3人はいずれかの時期に、施設とは別のマンションの一室に移され、監禁されるようになったとみられています。
3人には定期的に職員が弁当が届けられ、入浴の際に施設に連れ出されていた形跡がありましたが、部屋に職員は常駐していておらず、特に夜間は鍵がかけられたまま、部屋には女性3人だけの状態だったということです。
尼崎市によりますと、監禁されていた部屋は施設として届け出は出されておらず、利用者の監禁が虐待にあたる可能性があるとして、「事実関係を確認して、必要であれば対応していく」としています。