中学受験の進学先で不登校、その後 1x485j
【フリースクール解説編②前編】社会からの孤立、発達の問題を抱えた生徒も 中学受験生にも伝えたい「遊び」や「人」が教えてくれる学びの意味 6mx6a
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2025.06.11 6g303d

不登校の小中学生の数は2023年度に34万6282人となり、過去最多になりました。中学受験後に不登校となる生徒も増えており、私立中学の生徒の100人に3人が不登校を経験しています。中高一貫校に入学後に不登校を経験した生徒は、どのような経緯から学校を離れ、その後の進路をどのように考えているのでしょうか。4人の体験談と2人の専門家に取材しました。解説編②は中高一貫校に進学後に不登校になった生徒を多く受け入れる、フリースクール「T&M」(神奈川県平塚市)代表の安村俊毅さんが解説します。今回はその前編として、不登校生が抱える課題と必要な支援について聞きました。
(やすむら・としき)代表を務める「T&M」ではフリースクールのほか、塾・家庭教師の派遣なども行う。フリースクールではこれまでに250人以上の不登校生をサポートし、中高一貫校に進学後に不登校になった生徒も多く受け入れる。自身も中学で不登校や引きこもり、ゲーム依存を経験。不登校生の心のケアから学習支援、進路相談にいたるまで一貫した支援に力を入れる。
学習への疲労感、発達に関連した要因も qb3r
――中学受験後の進学先で不登校になる生徒から、どのような相談を受けますか?
中学受験後に不登校になる生徒からスクールへの相談は年間で70件ほどあり、相談全体の3分の1程度を占めています。最近は首都圏だけでなく関西圏からの問い合わせも目立ち、相談件数も増加の傾向にあります。
不登校のきっかけは、学校の授業についていけない、勉強量が多すぎて苦しい、内部進学の子たちと馴染めなかった、男女別学の独特の雰囲気に慣れなかったなどそれぞれです。また最近多いのが、発達の課題を抱えた子が学校や周囲とのコミュニケーションに悩んで不登校になるケースです。せっかくトップ校に進学できてもその環境を生かせず、苦しんでいる生徒が非常に多く見受けられます。
――どんな生徒から相談を受けることが多いですか。
学習面での負担が非常に大きい、いわゆる「自称」進学校出身者は多いです。1~2年は何とか耐えても、中学3年で高校進学が見えてきたころに「このまま続けるべきなのか」と悩み、立ち止まる生徒もいます。
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