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浅田真央(34歳)は名指導者になれるのか?「愛を忘れないように」「スケートの基礎から見直している」木下MAOアカデミー発表会見で見えた“覚悟” 72701f
uiahsekgavh
posted2025/06/14 11:00

6月12日に会見を開き、指導者としての道を歩み始めた浅田真央 l6r5x
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
新たな章が始まる。
6月12日、浅田真央は記者会見を開き、木下グループと共同で、スケーターの育成を目的とした「木下MAOアカデミー」の設立を発表した。
浅田が“最初の挨拶”で語った言葉 3b5f70
多くのメディアが集う中、白のスーツで登場した浅田は、最初の挨拶で語った。
MENT
「私は指導者として新たな一歩を踏み出します。今後はスケーター一人一人と向き合い、丁寧に指導をしていきたいと思います」
木下グループは約20年に渡りフィギュアスケートの支援活動を続けている。2020年にはスケーターの育成を目的として「木下スケートアカデミー」を京都に設立したが、「指導者として次世代を育てたい」という浅田の夢と思いが一致し、東京に設立することになったという。
同時に、初めてリンクに踏み出す子どもたちを応援する趣旨で「木下MAOクラブ」の設立も発表した。
「私の思いとしては、フィギュアスケーターの人口を増やしたいという思いと、何よりスケートを楽しんでもらいたい、そして挑戦することの楽しさを多くの子どもたちに体験してもらいたいなというふうに思いました」
こちらにも、指導に入る機会をつくるという。
定員は「男女不問で10名」の少数精鋭 1n573o
アカデミーは8月1日に開校。昨秋オープンした東京都立川市の「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」を拠点とする。
アカデミーは3つの柱を掲げる。
*浅田による直接指導
*氷上練習、バレエ、ダンス、新体操、陸上トレーニング等を融合した独自育成プログラム
*選手のレベルに応じた奨学金制度
生徒は、2025年4月1日時点で5歳から小学3年生までを対象とし、定員は男女不問で10名。会見が行われた6月12日から30日を書類審査による第一次選考の期間とし、7月1日から中旬にかけて第二次選考として実技(滑走および運動能力のテスト)・面談を実施。それを踏まえ合否を決める。
浅田がディレクターとして指導にあたるのに加え、現役時代はグランプリシリーズに出場するなどし、浅田のアイスショー「BEYOND」「Everlasting 33」に出演した松田悠良がアシスタントディレクターに就任する。