SNSは、時に信じられないような奇跡を起こしてくれることがある。Kylie Jenner 、私たちはあなたがどんなオーダーをしたのか知りたいのです、リスペクトを込めて」とキャプションを付けた動画を投稿。するとカイリー本人がコメント欄に現れ、「445cc、適度なプロファイル、半分は筋肉の下! シリコン! (執刀医は)ガース・フィッシャー! これがお役に立てば幸いです(笑)」と答えてくれたのだ。こんなことってある?
以前に質問者がカイリーのバストを「これまでで最も完璧な自然な外観の豊胸手術」と絶賛していたことも、カイリーのアドバイスに繋がったのだろう。自分にとって完璧なパーツを整形手術で手に入れたセレブがいたら、どのドクターにどんな手術を受けたのか、喉から手が出るほど知りたいのは、これまでに様々な美容整形手術を受けているカイリーならば理解できるはずだもの。
カイリーは2023年に、リアリティ番組『カーダシアン家のセレブな日常』で19歳のときに豊胸手術を受けたことを認め、同時に、それを公開していると告白。「私は美しいバストを持っていて、それはちょうどいいゴージャスさで完璧なサイズだった。それを終わらせなければよかったのにと思います」とコメントし、出産前に受けたことを特に後悔していると付け加えていた。娘のストーミが「19歳になって美容整形手術を受けたいと言ったら胸を痛めるかも」と、親になったことで自分の外見に対する価値観が変化したことも吐露。
カイリーはこれまでにくちびるのフィラー手術を受けたことは認めているものの、常に囁かれている顔全体の大掛かりな整形手術疑惑に対しては否定、「上手なメイクとヘアとフィラー注入だけ」とコメントしている。今回カイリーが明かした彼女の執刀医ガース・フィッシャーは、ビバリーヒルズの有名ドクターで、カーダシアンファミリーの長年のお気に入り。これまでも『カーダシアン家のセレブな日常』のエピソード内で、母親クリス・ジェンナーのフェイスリフト手術や、ケイトリン・ジェンナーの修正フェイスリフトなども行ってきた。
一連の報道に対し、一部の報道では「若い女性が安易に美容整形手術を受ける原因になるのでは」と警鐘を鳴らすドクターの意見も。カイリー自身、9歳からリアリティ番組に出演し常に外見について批判され続けて来たことが、10代でリップフィラー注入した理由のひとつとなっていると発言したこともある。
コンプレックスを解消し前向きになれる手段としての美容整形は素晴らしいことだと思うけれど、影響力の大きいセレブが美容整形について発言することによって、本来ならば手術が必要ない人までが手を出してしまいかねないリスクもある。すべての情報は「自己責任」で判断することが鉄則だけれど、問題は、SNSではその判断能力がある人のみに情報が届くわけではないというところ。
結局、美についての有益な情報を自分のために使いこなせるかどうかは、ネットリテラシーと審美眼にかかっている。美容に関する情報に簡単にアクセスできる現代だからこそ、「誰かがやっているから」と無闇に飛びつくのではなく、自分に必要な施術を見極める目を養って行きたい。
Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani
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