Moogから、さまざまな音色に対応するモノフォニック・アナログシンセサイザーMoog Messenger(119,800円)がリリースされた。Moog Messengerは、アフタータッチに対応した32鍵のフルサイズ・セミウェイテッド鍵盤を装備。また12V DCアダプターによる電源供給で駆動する。
Messengerは、2基のVCOに加え、波形を連続的に変化させられる可変タイプのサブオシレーターを装備。音に厚み加えたり、低音を足したり、複雑な音作りをすることが可能だ。またウェーブフォールディング、シンク、FMといったモジュレーションを使用することで、まろやかな音から金属的で鋭い音まで幅広い音作りができるという。
Messengerは伝説的なMoogトランジスタ・ラダーフィルターを搭載。動作タイプには、Moog史上初となる新機能として、ローパス、ハイパス、バンドパスの各モードに対応している。またRES BASSスイッチを有効にすることにより、レゾナンスを高めた際に低域を保持するモードと、従来のローパス・ラダーフィルター動作とを切り替えることが可能。この機能により、高いレゾナンス設定時でも、広い音域にわたって太いベースサウンドを保つことができる。
Messengerは、ループ可能なADSRエンベロープを2基搭載し、設定した動作でADSRを繰り返し再生することが可能。これにより、音色にリズミカルな動きを加えることができる。LFOについては、波形選択可能なLFO1と三角波専用のLFO2の2基構成となっており、LFO2はモジュレーション・ホイールと直結している。
そのほか、最大64ステップまで打ち込めるシーケンサーやアルペジエイターを搭載し、フレーズやパターンを細かく自動再生したり、コードを押さえるだけで自動的にアルペジオを演奏することも可能となっている。
Messengerは、CV/Gateの入出力を6系統備えており、Eurorackシステムと柔軟な連携が可能だ。またDIN MIDI端子、USB-C MIDI端子のほか、外部オーディオ入力も装備。あらゆるスタジオやライブセットアップにスムーズに統合できる設計となっている。