「原神」チームのプロ作曲家がDTM指南 音更にスタジオ開設 3u6ci
【音更】音更町内で現役のプロ作曲家がDTM(デスク・トップ・ミュージック)とDJ(ディスクジョッキー)を手ほどき-。町在住の音楽プロデューサーで作曲家、DJのEARL(アール)=本名・福田竜也=さん(39)が1日、実家の敷地内に「EARLスタジオ」(木野西通14)を開設し、DTMとDJのスクールを始めた。(内形勝也)
DTMは、パソコンを使った楽曲制作で、福田さんはEARLとして総合エンターテインメント企業「avex」(本社・東京)に所属するアイドルグループ「SUPER☆GiRLS」に楽曲「もっともっと♡」を提供している。
また、人気のオープンワールドのアクションロールプレーイングゲーム「原神」の中国にあるソーシャルゲーム会社「miHoYo」の音楽制作チーム「HOYO-MiX」にトラックプロデュースで携わり、楽曲「Coming Back」を手掛けた。同楽曲のPVはインターネットで全世界に配信され、560万回再生を突破している。
福田さんは、1985年音更町生まれ。下音更小、音更共栄中、帯広柏葉高、武蔵野大を卒業。小学生の頃にピアノを始め、小学校の卒業文集には将来の夢を「音楽プロデューサー」と書いた。中・高校ではバンド活動に没頭した。
大学進学を機に3年間は音楽活動をやめたが、4年生でバンド活動を再開し、DTMを知った。DTMソフトで、オリジナル楽曲の制作にはまった。大学卒業後は、東京都内で銀行マンを2年ほどしていたが、音楽活動に専念するために退職。クラブ系DJユニットを結成し、インディーズレーベルでオリジナル楽曲もリリースしたが、東日本大震災を機に解散した。
その後、実家がある音更町に戻ってアルバイトをしながらDTM制作やDJ活動に打ち込んだ。30歳で大手作家協会と業務提携し、今も現役のプロの作曲家などとして活躍している。
同スタジオは、福田さんが楽曲の制作拠点とするプライベートスタジオで、スクールスペースを併設する。DTMスクールでは、福田さんが未経験者から直接指導し、本格志向の人には、プロの道もサポートする。DJスクールでは、全国の有名クラブでプレーしてきたスキルを、未経験者にも手ほどきし、プロを目指す人も指導する。
福田さんは「十勝にもプロがDTMやDJを教えてくれるところがあることを小学生以上の多くの人たちに知ってほしい」と話す。
DTMスクールでは、超初心者向けコースが1回50分で月額1万2000円(月2回)のほか、プロフェッショナル育成レッスンコースは、コンペ・メジャー向け楽曲制作の本格指導が1回50分(月2回)で月額1万5000円など四つのコースを設けている。
DJスクールでは、初心者から上級者まで、現場のリアルなDJ技術を丁寧に教える。1回90分で1回3000円。問い合わせは、同スタジオ(080・8716・8894)へ。