津市の高田中学校で11日、フィンランドの音楽学校の吹奏楽団による演奏会があり、約550人の全校生徒が海外の生の音楽を楽しんだ。
東ヘルシンキ音楽学校の中高生世代を中心にした約60人が訪れた。3日に来日し、各地で演奏旅行をしている。同校での演奏は日本フィンランド協会の仲介で実現した。
団員らは管・打楽器などを手に、フィンランドのクラシック曲など6曲を披露。しっとりとしたムード、軽快なリズムなど多彩な曲を演奏した。民族楽器の「カンテレ」の音色も紹介した。息の合った異国情緒あふれる演奏が続き、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。
終演後、生徒会長の浜辺尚輝さん(3年)と会計の金子知史さん(2年)が英語で「美しく、楽しく、感動的な演奏をありがとう。言葉がなくてもいろいろな気持ちを感じることができました。これからも世界中の人たちに音楽を届けてください」と謝辞を述べた。
団員らはこの後、近くの高田本山専修寺を訪れ、日本の伝統文化に触れた。
(楠佳久)
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