【オークモント(米ペンシルベニア州)時事】男子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米オープン選手権は12日にペンシルベニア州オークモントで開幕する。会場のオークモントCCでは大会最多10度目の開催。名手たちを悩ませる難コースとして知られる。
前回実施された2016年に通算4アンダーで優勝したダスティン・ジョンソン(米国)は、これまでにプレーした最難関コースを問われ、「恐らくここだろう」。その前の07年にアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が制した際のスコアは5オーバーだった。
13年連続13度目の出場となる松山英樹が、過去にただ一度、予選落ちしたのが16年のこのコース。荒天のため2日目に36ホールを回るという悪条件の中、通算12オーバーと苦しんだ。
その後改修があってもハードなイメージは変わらない。9年前の経験が「良い方向に行くか悪い方向に行くか、それは分からない」と述べ、警戒を緩めない。練習では傾斜の強いグリーン、密集して粘り気があるラフなどを入念にチェックしている。
見どころの一つが8番、289ヤードの長いパー3。世界ランキング1位のスコッティー・シェフラー(米国)は第1打にドライバーを選択することも示唆し、「グリーンに乗せて2パットを目指す」と話した。明暗が分かれるホールになりそうだ。